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暗号通貨を買う前にすべきこと

金融庁の発表にあるとおり、今月から暗号通貨(仮想通貨)に関する制度(改正資金決済法等)が開始された。
http://www.fsa.go.jp/common/about/20170403.html

 

制度が開始されたということは、関係者が制度を周知させる行動が増えると言うことにも繋がるので、今まで興味が無かった人も暗号通貨(コイン)を買う可能性が高くなる・・・と思う。 

で、そのときに問題となるのは、購入者側の知識不足。
新しいもの、且つ金が大きく動くものは詐欺師の格好の獲物になるので、現時点でも "自称" 暗号通貨が多々存在する。
自分の身を守るには情報を仕入れ、知識を蓄えるくらいしか無いと思うんだけど、意外と何も調べない人が多い。

 数分の調査を怠ったおかげで数百万円損するなんていうこともあり得るので、購入額が多ければ多いほど調査には時間を掛けよう。


と言うことで、(主に知り合いが)暗号通貨に興味が出て購入を検討する時にすべき最低限のことをまとめてみた。 

 

 

1.詐欺コインの可能性を調べる

単純なところでは、「絶対」とか「確実」という言葉を使っているのは十中八九詐欺と判断して良い。
人の心理として「絶対」儲かるという言葉に惹かれるのは仕方ないし、銀行の利子程度の額なら「絶対」もあり得るけれど、高額の儲けで「絶対」はあり得ない。
仮にあり得るなら、「投資する前に投資後に得られる利益を先に現金で貰い、自分が儲かった分から返済する」形にして貰えば良い。
「絶対」に返済出来る仕組みなんだから、先に現金で貰っても問題は無いはずなんだから・・・ 

と言う戯れ言はさておき、Google等で「詐欺コイン」で検索すれば色々情報は出てくるので、まずは自分で調べてみる。
最低でも、下記サイトで自分が買おうとしているコインの名称が無いか検索くらいはしておいた方が良いかと。
https://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n372691

 

あと、詐欺師というのは基本的に相手を騙すプロなので、感情を揺さぶる(逆手に取る)のに長けている。
なので、自分はしっかりしているから騙されない等と思わずに、最初から近寄らない(関わらない)という方が賢明だと思う。
今だとSNS等を使って勧誘する人たちも多いのでご注意を。


2.購入対象のコインを調べる

暗号通貨の種類は、下記サイトに記載されているものだけでも現時点で800種類近く存在する。
https://coinmarketcap.com

 

当然、まともに流通していないものも多数含まれているけれど、中には今後爆発的に普及する可能性を秘めているものも存在する・・・かもしれない。
どれを買うかは個々人の自由だけど、暗号通貨はそれぞれ仕組みや目的が異なるので、せめて購入候補の概要くらいは抑えておいた方が、いざというとき(主に撤退するとき)の判断材料になるので良いと思う。

 

あと、どこでどういう手段で購入できるのか、という点も注意が必要。
基本的にはWEB上の取引所や販売所で購入することになるけど、以下のような点に注意すること。

  • その取引所は安全か?

日本でこれから開設する場合は金融庁指定の条件を満たす必要があり、既存の場合も猶予は半年以内となっているので、安全面を重視するなら後半年くらいは様子見するのも一つの手。
ただし、条件を満たした=安全という訳ではないので注意が必要。
(いきなり破綻して無くなる・・・なんていう可能性も無いとは言い切れないのが怖いところ。)

  • そもそも対象コインを扱っているのか?

無名のコインは取り扱っている場所が限られているので、日本では買えないことも多い。
海外の取引所だと上記の条件を満たせないので、国内の取引所以上に自己責任ということになりそう。
※海外の取引所は条件を満たせないと日本での勧誘が出来ないが、購入できない訳では無い・・・はずだけど、今後どうなるかは現時点で不明。

  • 購入通貨は何が使えるか?

日本円?USドル?Bitcoin
Bitcoinで購入が必要なら、一度どこかでBitcoinを購入する必要があるので複数の取引所や販売所を使うこともあり得る。

  • 入出金方法は何が使えるのか?

銀行振り込み?コンビニ?カード?

  • サポート窓口はどうなっているのか?

日本語対応可能?メール?専用サイト?
海外の取引所は基本英語での対応になるし、対応に時間が掛かる可能性もあるので英語が苦手な人はご注意を。


3.コインの管理方法を調べる

銀行の場合は口座を作って管理するけど、コインの場合は大体2つの手段がある。

  • 取引所に預けっぱなしにする

取引所で購入したらそのまま放置するのでお手軽だけど、取引所は銀行と違って基本は無保証。
そして、暗号通貨の取引所は暗号通貨と同様に歴史が浅いので、今でも大なり小なり問題が出る。
Mt.Gox事件のように、取引所側が重大な問題を起こすリスク(預けた資金が無くなる可能性)もあるので普通は次の手段のWalletに移す。

  • Wallet(ウォレット)を用意する

「Wallet=コインをいれる財布のようなもの」という説明が多いけど、個人的には無利息の銀行口座みたいなものという感覚。

 

 銀行口座:個人情報と結びついていて、パスワードで管理する

 Wallet:秘密鍵(プライベートキー)と結びついていて、ID/パスワード等で管理する

 

大きな違いは、銀行口座に何か問題があったら銀行側である程度の保証があるのに対して、Walletは完全自己責任。
銀行口座はパスワードを忘れた場合でも銀行に泣きつけばなんとかなるけど、Walletは自己管理なので必要な情報を紛失したら大抵どうにもならない。
なので、Walletの情報はバックアップを取得し、最低でも2カ所以上(PC内と外付けのHDDやUSB等)に暗号化(パスワード付き圧縮等)して保存することを推奨。
コインによってはハードウェアウォレット(専用デバイス)が使えるが、ハード自体に問題があるという可能性もゼロでは無いのでご注意を。


4.最悪、価値が0になっても受け入れられるかどうか自問自答する

一番有名、且つ一番普及している暗号通貨であるBitcoinビットコイン)も、先月分裂の危機により価値が3日(実質2日)で14.5万円から10万円へ価値が下がるということがあった。
(今は13万円前後まで回復している。)
株なんかも価値が無くなることはあるけれど、暗号通貨の方が暴落時のぶれ幅が極端というか、文字通り数分で価値が無くなることもあり得るので、いざというときの覚悟はしておいた方が良い。

 

また、前述の通り取引所で問題が起こったり、Walletの中身が盗まれたり取り出せなくなったりするという可能性もあり得る。
なので、自分のあずかり知らないところでコインがすべて無くなる(または無価値になる、価値が著しく落ちる)という可能性が、株やFXよりも高いと思う。
※資産が無くなる可能性という点では、FXで溶かす方が可能性は高いかもしれないけど、基本的にFXは自分の判断が原因なので。。。

 

 

なお、ここまであえて具体的な暗号通貨や取引所の名称を、極力避けて書いてきた。
ここまで読んで、「暗号通貨に興味はあるけど自分で調べる気は無いのでどれが良いか教えてくれ」と言う人は、暗号通貨に向いていないので買うのを止めた方が良い。

現時点での暗号通貨は暴騰暴落が当たり前の世界だし、盲目的な人は詐欺師の良いカモになる可能性が非常に高い。
せめて、いくつかの暗号通貨が安定して一般に広がるまで待った方が良い。

 

暗号通貨は未だ黎明期なので、自分で調べられる人にとっては取引をしなくても楽しめる要素が多々あるけれど、そうで無い人にはリスクが高すぎると言うのが実情だと思う。
まぁ、暗号通貨に触れると言う意味で、少額購入や余剰金での購入なら問題無いと思うので、購入してから調べるというのもアリだとは思うけど。
いずれにせよ、自己責任の範疇で行うのが良いかと。


ちなみに、暗号通貨で儲かった場合、税金が掛かるのでその点についてもご注意を。
税金については割と情報が錯綜しているというか、明確な基準が出来ていないので、個別に税理士に確認する・・・と言うのが現時点では推奨されている模様。
この辺についても自分である程度調査しておかないと、気づかないうちに脱税していたということになるので、やはり調査は重要と言うことで。