NEMのPOI条件、緩和されないかな?

注意:ここに書いている内容には憶測や妄想、希望的観測が含まれます。鵜呑みにしないよう気をつけてください。


NEM関連で直近の動きとして考えられる大きなものは、

1.COMSAが2017/10/2~11/6にトークンセール
2.COMSAに大口のXEMが流れる(BTCやETHも流れる)
3.その前後にCatapultの情報が解禁(多分、情報だけ)
4.Catapultの情報次第ではXEMの取引が増える(暴騰暴落どちらもあり得る)

という感じ。
だけど、COMSAが成功するかどうかとか、Catapultがどういう影響を与えるのかは結果待ちなのでとりあえず放置。

今、個人的に気になっているのはそこでは無くて、表題に書いたとおりPOI(Proof of Importance)の条件(計算方式)が緩和されないかな?ということ。

・POIとは何か?

nemmanual.net

NEMの採用しているPOIは、持っているお金だけでなく、取引をした額や、取引をした人も考慮に入れて報酬を与えています。
つまりこれは、NEMネットワークを積極的に使う人が、利益を得られる仕組みになっています。この仕組みが優れているのは、富の分配の点です。NEMのネットワークに貢献した人は誰でも基軸通貨であるXEMを手に入れることができます。誰でも平等に機会を与えているのです。主な目的は、「世間一般の人」に力を与えることなのです。

 取引所にXEMを預けっぱなしの人には無関係だけど、Walletでハーベスト(ハーベスティング)をしている人にとって重要なのがこのPOI。
NEMはこのPOIが高ければ高いほどハーベストでXEMの手数料を得る確率が上がる。

POIは「XEM保有量」と「取引」によって変動するが、残念ながら現状ではXEMの使い道が少ないので、保有量に依存する割合が高い。
そして、取引に関しては同じ相手とばかりやりとりしても上がらず(上がりにくく)、更に1000XEM以上の送金を行わないと影響しない。
※2018/02/01:且つ、取引先は権利確定したXEM(Vested Balance)が10000以上という条件あり

まぁ、同じ相手とばかり~という部分は悪意を持った人からの攻撃を抑える(ほぼ無力化する?)目的もあるので、そこは構わない。
問題は、1000XEM以上の送金というところ。

半年前だと1XEM1円程度だったので「1000XEM ≒ 1000円」、1年前なら0.5円程度だったから「1000XEM ≒ 500円」となり、取引を増やす(XEMを使う)ことでPOIが上がるならXEMで買い物をするというのも受け入れやすい金額だった。
が、現時点では1XEM30円程度なので「1000XEM ≒ 30000円」となり、気軽に取引するには抵抗のある金額になっている。
仮にCOMSAが成功してCatapultでXEMが高騰した場合、一般人が送金できる額を大きく超えてしまうので、NEMが本来目指している「NEMネットワークを積極的に使う人が、利益を得られる仕組み」から乖離してしまうという問題が出てくる。

・・・と書いてみたものの、流石にそのまま放置されるとは思わないので、いずれはPOIの条件が緩和されると楽観的に思っている。
実際、手数料はこの前緩和されたし。


個人的に気になるのは、いつ緩和されるのか?と言うところ。
この辺に関しては完全に妄想だけど、なんとなくCOMSAにある程度資金が流れてからかな?と考えてる。

理由としては、COMSAでXEM流動性が一時的に高まり、XEMの価格も大きく動いている状況では適切な条件が設定出来ないから。
中のロジックを知らないので正しいかどうかは分からないけど、POIは根幹に当たる部分だと思うので「POIの条件を緩和する=ハードフォークする」と言うことになると思う。
別にハードフォーク自体はこれまでにも行っているのでそれ自体は問題無いんだけど、あまり頻繁に行うのが好ましくないのも事実。
ハードフォークを行うとWalletのバージョンアップも必要になるので、頻繁にバージョンアップしないとまともに動作しない・・・というのは開発者もユーザーも避けたいだろう。

なので、早くても10月後半、XEMの価格が安定するなら年末を目処に、動きが大きいなら落ち着くまで待つ・・・というのが個人的な見解。
(要は臨機応変


そして、実際にどうなるかは分からないけど、COMSAでICOという大口に対応できるようになれば、次は小口の買い物とかの普及を目指すんじゃ無いかな?
物理店舗だと色々面倒そうだけど、電子書籍や音楽、動画配信等の電子媒体をネット店舗でXEM払いを導入するのはそんなに難しくないはず。
(あくまでシステム的な面で難しくないだけで、税金とか経理とかその辺は別問題だけど)

円換算で数百円~数千円程度の買い物をするだけでPOIが上がるようになれば、NEMの目指している方向とも合致するだろうし、ハーベストをする人(ハーベスター)にとってもXEMを抱えるだけの現状から良い方向に解放されるはず。

なので、POIの緩和と同時期くらいにXEMの使い道が増えると良いなぁ、と個人的には希望します。

 

余談:スーパーノードとハーベストの条件緩和に関する考え

たまに、Twitter等でスーパーノード(SN)の条件緩和やハーベストの条件緩和を希望する人達を見るけど、個人的には当面このままなのでは?と思ってる。

SNに関しては、NEMが安定して動作するだけに足る数があれば十分なので、無理に増やす理由が無い。
ICOの影響でXEMの送金が詰まるようなことがあれば台数を増やす為に緩和するという可能性もあるけど、それこそCatapultが適用されたら今の台数で十分というパターンも考えられるので難しいかな?と。
あ、XEMの価格が暴騰した場合はSNを解体する人が増える可能性があるので、大量に解体した場合は緩和して台数を増やす方向に動くかもしれない。

ハーベストに関しては、NCC(自前のPCでローカルハーベストが出来るクライアントソフト)が廃止されてしまったので、現状はほとんど委任ハーベストになっているはず。
委任ハーベストをするにはSNを間借りする必要があるけど、SNが委任ハーベストを受け付ける台数というのが各SNで設定されている。
そして、NEM知名度が上がり、ハーベストの存在も周知されつつあるのでここ数ヶ月でハーベスターが結構増えているけど、SNの委任受付数はSN管理者が設定を変更しない限り増えない。

一応、Telegram等でSN管理者には上限緩和をお願いする発言が出ているので徐々に空きを増やす人が増えてはいるけど、初期値のまま運営している人も多いのが実情。
なので、まずはSNが委任ハーベストの空きを増やすのが先決。
この問題が解決されないと「ハーベストの条件は満たしているのに委任先が満杯でハーベスト出来ない」というハーベスト難民が生まれてしまうので、当面はこのままだと思う。